ED
EDとは
勃起不全で満足な性行為ができない状態です。単純に勃起できないという状態だけでなく、勃起が持続しない、硬さが足りない、勃起するまでに時間がかかるなどを含みます。EDを起こす原因には疾患などが関わっていることもありますし、幅広い年代の方に起こります。EDはデリケートな問題ですから夫婦の間でも話題にしにくく、誤解されやすい傾向があります。そうしたことから夫婦関係が冷え切ってしまうケースも少なくありません。現在はEDが飲み薬によって解消できるようになっています。相談しにくいと感じる方も多いのですが、当院では患者さまが安心して受診いただけるようにきめ細かく配慮してEDの診療を行っています。
EDは、生活習慣病や動脈硬化によって起こっているケースもあります。薬の服用だけでなく、生活習慣を改善することもED改善に役立ちます。適切な食生活や習慣的な運動、禁煙や節酒は健康にも役立ちます。こうしたことは続けることが重要ですから、当院では無理のない範囲でできるアドバイスをさしあげています。
ご家庭の円満やご自身の健康のためにも、お気軽にいらしてください。
当院のED治療について
診察室では男性医師のみが患者さまのお話をうかがいます。患者さまと男性医師の1対1ですから、気兼ねもいりません。他に病気があって治療を受けている場合は、治療内容や使用している薬の内容をお伝えください。
また、ED以外にもPE(早漏症)などのお悩みがありましたらご相談ください。なお、お薬は診察室で直接、患者さまにお渡ししています。
保険について
ED治療は健康保険が適用されません。診察料、検査料、薬代は患者さまの自己負担です。3ヶ月以内の健診などの結果をお持ちの場合、ご持参いただくことで余分な検査代を節約できます。
EDの種類
心因性ED
ストレスや精神的な要因などが原因になっています。仕事などのストレス、性行為に関してのネガティブな記憶、コンプレックス、夫婦間の誤解や問題、緊張など、さまざまな要因によってEDという症状を生じています。
器質性ED
神経や血流に障害が生じることで起こっています。脳が性的な興奮を感じても、勃起命令が神経に伝達しない場合や、伝達されても男性器に血液が流れないことで起こっています。
症候性ED
高血圧・糖尿病などの生活習慣病や、それによる動脈硬化、慢性アルコール中毒、薬の副作用などによって起こっています。
ED治療の注意事項
ED治療薬は、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などになったことがある場合には血圧低下によって危険な状態に陥る可能性がありますので処方できません。
また、腎臓や肝臓に問題がある場合、ED治療薬の血中濃度が高くなる可能性があるため、処方できないことがあります。
ED治療薬を服用して行った性行為中に失神した場合、治療を受ける際にED治療薬を服用していたことを必ず伝えてください。
陰茎のしこり、がん・白血病・血液疾患などがある場合、勃起状態が戻らなくなる危険性があります。勃起が1時間以上続いてしまう場合には、すぐに医療機関を受診してください。
上記のような注意点があることから、ED治療薬は必ず医師の診察を受けた上で処方されたものを服用してください。友人などに譲った場合、深刻なトラブルになる可能性もあります。絶対にED治療薬を譲らないでください。
治療薬について
当院では、バイアグラのジェネリックである「シルデナフィル」を処方しています。バイアグラは最初に登場したED治療薬で、現在も最も使われています。
服薬前後の食事が効果に影響するため注意が必要です。効果の持続時間は5~6時間とされています。
なお、問診で既往症などについてもしっかりお話をうかがって、検査を行った上で薬を処方しています。薬の効果の出方、服用前後の食事内容、服薬タイミング、持続時間などについてもくわしくご説明しています。わからないことや気になることがありましたら、遠慮せずにご質問ください。
料金
ED治療薬は保険適用されませんが、原因を調べるために行う検査や治療に漢方薬を用いる場合には保険適用になります。お気軽にお問い合わせください。
シルデナフィル(1錠) | 990円(税込) |
---|
ED治療薬の安全性
医療機関で医師から処方されるED治療薬は、治験により安全性が確認されています。成分についても保証されていますし、処方薬として厚生労働省の許可を得ています。既往症が合って他の薬を服用されている場合も、医師による検査や診断でED治療を安全に受けられます。また、起こる可能性がある副作用についてもしっかり説明がされますので、安心してご相談いただけます。
インターネットなどで手に入るED治療薬は、成分の保証がなく有害な成分が含まれているケースも報告されています。偽造薬も少なくないことから、安易に服用すると危険ですのでご注意ください。
ED治療薬の副作用
薬の成分は全身に作用するため、気分が悪くなる、頭痛、ほてり、消化不良などが起こる可能性があります。ほとんどの場合は数回の服用経験を重ねると気にならなくなるとされています。ただし、合わないと感じたら服薬を中止してご相談ください。
AGA
AGAとは
AGAは男性型脱毛症であり、遺伝や男性ホルモンの影響などが原因で起こるとされています。髪の薄毛や抜け毛が額の生え際や頭頂部などから進行します。髪の毛が生えて、成長し、抜けて、再び生えるというヘアサイクルのうち、成長期が短縮してしまうことで起こる病気です。
抜け毛が多くなった、髪のボリュームがなくなったなどがある場合、AGA治療によって改善できる可能性がありますので、お悩みがありましたらご相談ください。
AGAの原因
男性型脱毛症は、遺伝と男性ホルモンの影響などによって生じるとされています。男性ホルモンと5α-還元酵素によって作られるDHT(Dihydrotestosteron)は、毛乳頭細胞にある男性ホルモン受容体と結合します。この結合によってTGF-βが放出されることで毛母細胞の増殖・分化が抑制されてしまいます。ヘアサイクルの成長期は通常でしたら2~6年ありますが、毛母細胞の増殖・分化が抑制されることで数ヶ月~1年程度に短縮されてしまいます。これによって、毛包が十分に成長せずに小さくなり、成長期の毛髪の割合が減少して細くて短い毛髪が増え、十分な成長をせずに抜けてしまいます。
AGAの進行
AGAは進行性の病気です。髪の毛が年々減って薄毛が目立つようになり、やがて脱毛の範囲が広がっていきます。進行パターンはいくつかあり、まず額の生え際が後退するケース、頭頂部から進行するケース、そして両方が同時に進行するケースなどがあります。
早い段階で治療をスタートすることで効果が出やすいとされていますので、気になったら早めにご相談ください。
AGAの治療
治療薬について
5α-還元酵素を阻害することで原因物質であるDHTの産生を抑制する薬を使用します。1日に1回内服するタイプの薬です。飲み忘れを防ぐためにも、毎日決まった時間に服用されるようおすすめしています。なお、服用によって胃に負担がかかることはありませんので、服用タイミングは食後でなくても大丈夫です。
当院では、プロペシアのジェネリックである「フィナステリド」を処方しています。服用しはじめてから、効果を実感いただけるまでに半年以上かかることもありますので、気長に続けられる気持ちがないと続きません。その意味からも、医師と話し合って疑問や不安をしっかり解消することが重要です。育毛剤や発毛剤との併用を考えている場合には、AGA治療を先行して行い、タイミングをみて育毛剤や発毛剤の使用をはじめるとより効果を得やすいとされています。
なお、薬の服用をやめるとAGAは再び進行します。結婚まで・定年まで・子どもの成人までなど治療終了の目標を決めて服用される方も増えています。
副作用について
当院では、AGA治療薬をはじめて服用される場合、2週間内服していただいて副作用の有無を確かめています。起こる可能性のある副作用には、皮膚掻痒症、口唇腫脹、顔面腫脹、蕁麻疹、発疹などのアレルギー症状があります。また、性欲減退、勃起不全、射精障害、精液量減少、睾丸痛、乳房肥大、乳房圧痛といった性機能に関する副作用が起こる可能性もあります。
ご注意
肝機能障害がある場合のAGA治療薬服用には慎重な経過観察が必要です。定期的な血液検査で肝機能の悪化がないか確認しましょう。また、 男性不妊症の方はAGA治療薬服用を避けてください。なお、AGA治療薬内服によって前立腺がんスクリーニングのPSA検査で数値が半減してしまうため、PSA検査を受ける際にはAGA治療薬を服用していることを必ず伝えてください。また、AGA治療薬を服用している場合には、献血ができません。
費用について
AGA治療は、自費診療です。
フィナステリド(ジェネリック) | 4,990円(税込) |
---|
予防接種
B型肝炎 | 5,800円(税込) |
---|---|
おたふく・ムンプス | 6,400円(税込) |
水痘 | 8,300円(税込) |
麻疹風疹混合 | 9,900円(税込) |
学生健診
尿検査+診断書 ※保険診療 | 960円 |
---|
※学生証と各学校での健診結果をご持参ください。