HIVは感染したまま無症状で過ごし、ある日突然AIDS発症となってしまう非常に怖い病気です。
「いきなりエイズ」と言われるほど、突然重症化するリスクもあり、HIVは早めの検査と治療が重要なのです。
特に男性はHIV感染者数が多く、HIVやAIDSなどについてしっかり理解しておいてください。
HIV感染症(エイズ)とは
どんな病気?
HIV感染症とは、細菌やウイルスなどの病原体により、人の体を守る免疫細胞がHIVに感染して免疫力が低下する病気です。
HIVウイルスが体に入ってしまうと、免疫細胞のTリンパ球や、マクロファージを壊したり体の中から数を減少させたりします。
免疫細胞が機能しなくなった結果、ウイルスやガンといった深刻な病気にかかりやすくなります。
HIVとAIDSは何が違う?
HIVとAIDSは混同されやすいですが、まったく異なります。
HIVとは「ヒト免疫不全ウイルス」といい、免疫細胞に危害を加えるウイルスそのものの名前です。
一方、AIDSとはHIV感染が進行し体の免疫機能が著しく低下した状態を指します。
すべてのAIDS患者はHIVに感染している状態ですが、HIVに感染しているすべての人がAIDSを発症するとは限りません。
HIV感染症の患者数は
男性のほうが多い
HIV感染は、男性の方が圧倒的にかかりやすい病気です。
厚生労働省がエイズ・性感染症の近年の発生動向を調べた調査によると、2022年の新規HIV感染者の性別内訳は以下になります。引用画像:厚生労働省 エイズ・性感染症の近年の発生動向
上記の図を見て見ると、AIDS患者においても男性は94%と高い結果を示していました。
HIVウイルスには、誰もが感染リスクを持っていますが、データを見る限りでは圧倒的に男性の方が発症件数が多い傾向にあるのです。
HIV感染症(エイズ)の初期症状
男性・女性の違いや勘違いしやすい病気も解説
HIV感染症の初期症状には、男性・女性とで差はありません。
HIV感染症の主な初期症状には、以下のような例が挙げられます。
上記のような症状は、風邪やインフルエンザと似ており見過ごされがちです。
HIVに感染している可能性がある場合や、上記のような症状が現れた場合は、早めに医療機関を受診し適切な検査を受けましょう。
エイズを発症してから感染に気づくこともある
エイズの発症は、HIV感染が進行した後に体の免疫機能が著しく低下していくため、発症してから感染に気づくケースが多々あり「いきなりエイズ」と呼ばれています。
HIV感染後、2〜6週間ほどで発熱などの症状が出ますが、風邪と混同されてしまいがちです。
そのためHIV感染の症状に気づかず、適切な治療を行えないことから、数年後にAIDSを発症してしまいます。
HIV感染の症状は、風邪やインフルエンザと似ており見落とされる場合も多くあるため、、エイズを発症してから感染に気づく人が多くなってしまっているのです。
HIV感染症の初期症状と勘違いしやすい病気
HIV感染症の初期症状には、以下のような症状があります。
- 発熱
- 筋肉痛
- 関節痛
- リンパの腫れ
これらの症状は、風邪やインフルエンザの主な症状とも類似しており、勘違いされやすくなってしまいます。
HIV感染の正確な診断には、医療機関での適切な検査が必要です。
もしも症状があり、HIVに感染している可能性が疑われる場合は、すぐにHIV検査を受けましょう。
HIV感染症(エイズ)による発疹・皮膚症状とは
[open title=’HIV感染症(エイズ)の皮膚の写真
※こちらの画像は露骨な表現が含まれる場合があります‘]
画像引用元:国立国際医療研究センター
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HIV感染の症状には、皮膚症状が現れることがあります。
- 急性期皮疹
- 帯状疱疹
- 単純ヘルペス
- 脂漏性皮膚炎
これらの皮膚疾患は、感染から2〜6週間ほど経過したときに50%〜90%の割合で症状が現れると言われています。
ここからは、HIV感染における初期の皮膚症状について詳しく解説します。
初期症状を見落とさないためにも、ぜひ症状の特徴をしっかり把握しておいてください。
小さく赤い発疹ができる「急性期皮疹」
HIVに感染すると約75%の人に、小さく赤い発疹ができる急性期皮疹の症状が現れます。
急性期皮疹は、HIVに感染してから3〜6週間と急性的に発症する症状です。
直径5〜10mm程度の小さく赤い発疹は、主に胸や背中に出てくると言われています。
人によって症状は異なり、急性期皮疹は発熱や全身の筋肉痛、下痢などの症状を伴う場合もあります。
体幹を中心に左右どちらかにできる「帯状疱疹」
HIVに感染し免疫機能が低下すると、帯状疱疹を発症する可能性があります。
帯状疱疹の症状は、赤い発疹と水ぶくれが体幹を中心に左右どちらかに出ることが特徴です。
発症初期はヒリヒリとした痛みが続き、徐々に虫に刺されたような水ぶくれや赤い発疹へと変わっていきます。
発疹や水ぶくれが集まって生じる「単純ヘルペス」
単純ヘルペスも帯状疱疹と同じように、免疫機能の低下によって発症します。
単純ヘルペスには2種類あり、症状が出ている箇所によって病名が異なる特徴があります。
- 口の周りにできる「口唇ヘルペス」
- 性器周辺にできる「性器ヘルペス」
どちらも発疹や水ぶくれが集まって現れ、リンパ節が腫れることによって、痛みや発熱を伴うケースが多くなっているのです。
顔や頭にかゆみを伴う「脂漏性皮膚炎」
脂漏性皮膚炎は、HIV感染者の皮膚疾患の中では、最も多いと言われる症状です。
脂漏性皮膚炎は免疫機能の低下に加えて、マラセチア菌というカビの1種が原因で引き起こされます。
皮脂分泌が盛んな顔や頭にかゆみを伴う症状が特徴です。
その他のHIV感染症(エイズ)特有の皮膚症状
HIV感染者の皮膚症状のなかには、以下のような症状もあります。
- 口腔内カンジダ症
- 伝染性軟属腫(ミズイボ)
これらの症状は必ずしもHIV感染に直結するわけではありませんが、HIV感染を疑う必要性があるので覚えておいてください。
口腔内カンジタ症は、カンジダ菌が口内で異常に繁殖することから発症します。
舌や頬の内側などに白くこけ状のものが付着したり、唇の両端が赤く腫れて切れたりすることが特徴です。
また、伝染性軟属腫(ミズイボ)は、本来幼稚園児に多いウイルス性の皮膚疾患です。
しかし成人で発症する場合もあり、その多くは性感染症や免疫不全者となっています。
赤みがかった光沢があり、5mm以下のブツブツが広範囲で発症している場合は、HIV感染を疑う必要があるのです。
HIV感染症(エイズ)の感染から発症までの流れ
HIVに感染してからすぐにAIDSを発症するわけではなく、以下のように3段階に分類されて発症していきます。
- 急性期
- 無症候期
- 発症期
HIVに感染しているとわかった時、自身がどの段階に進んでいるかを知ることが大切です。
ここでは、急性期・無症候期・発症期について詳しく解説します。
しかし実際は、3段階のうちどの分類に入るのかを自己判断することは困難です。
HIV感染が疑われる人は、すぐに医療機関を受診し医師による検査を受けましょう。
急性期
HIVに感染して2〜4週間目は急性期と呼ばれ、HIVが体内で急激に増殖しリンパ球を破壊する期間です。
主な症状としては、以下が挙げられます。
- 発熱
- 倦怠感
- リンパ節の腫れ
- 喉の痛み
- 下痢
以上のように風邪やインフルエンザに似た症状が起こり、一般的に数日から数週間でおさまります。
無症候期
急性期が終わると、無症状が10年ほど続く無症候期に進みます。
無症候期は、自覚症状が無いためHIVに気づかず検査に行かない人がほとんどです。
しかし、無症候期の間も体内ではHIVが増殖を続け、リンパ球の破壊や減少を引き起こし免疫機能は低下していきます。
免疫機能がある程度まで低下すると、寝汗や長期的な下痢、急激な体重減少などの症状が出る場合もあります。
発症期
HIVに感染して治療しない期間が続くと、AIDS発症期へと進行してしまいます。
AIDS発症期では、免疫機能の著しい低下によって普段なら感染しない肺炎やガン、結核、神経障害など、さまざまな病気にかかりやすくなります。
HIVに感染しているかを個人で判断するのは難しいため、思い当たる症状が出た場合はすぐに医療機関を受診しHIV検査を受けましょう。
HIV感染症(エイズ)の検査方法や検査ができる時期
HIV感染症の症状を早期に発見し治療するためには、検査方法や検査可能な期間を把握することが大切です。
ここでは、HIV感染の主な検査方法だけでなく、感染機会からどれぐらいで検査が可能なのかについても、詳しく解説するので参考にしておいてください。
主な検査方法は血液検査
HIV感染症の主な検査方法は血液検査です。
HIVに対する抗体が出来ているかを調べるため、陽性ならHIV感染、陰性なら感染していないことがわかります。
なお、血液検査の結果は1〜2週間が一般的です。
検査を受けるべきかの判断がつかない場合は、オンライン診療で医師に相談すると良いでしょう。
感染機会から4週間ほどで検査ができる
HIVの検査は、感染機会から4週間ほどで正確な検査ができるようになります。
なぜなら、HIVウイルスが体内で増殖するまでには2〜4週間ほどかかるからです。
感染機会からの日数が短いと、感染している場合でも陰性の結果が出る可能性もあります。
そのため、正確な結果を出すために感染機会から4週間ほど経過してから、HIV検査を受けましょう。
HIV感染症(エイズ)を疑うなら早めの検査を!
HIV感染症を疑う症状が出た場合は、早めに医療機関で検査を受けましょう。
検査を受けないまま過ごし、もしもHIV感染していた場合は、免疫機能の低下によって重度の病気を発症するだけでなく、他人へ感染させてしまう恐れがあります。
HIV感染症を早期に発見し適切な治療を受けるためにも、疑わしい症状が出たときには、すぐにHIV検査を受けることが大切です。
どういうときに検査を受けたらいい?
以下のような症状が現れた場合には、HIV検査を受けることをおすすめします。
- 発熱
- 倦怠感
- リンパ節の腫れ
- 喉の痛み
- 下痢
- 筋肉痛および関節痛
- 頭痛
また、HIV感染者の中には無症状のまま過ごしている人もいます。
そのため、上記のような症状が出ていない場合でも、HIVの感染に対して不安に感じた時には、まず検査を受けることを心がけましょう。
HIV感染症(エイズ)検査はどこで受けられる?
HIV感染症の検査は、主に保健所と医療機関で受けられます。
保健所では匿名かつ低コストで検査が可能ですが、以下のようなデメリットもあります。
- 検査日が月に2回程度しかない
- 陽性判定だった場合は改めて病院に行く必要がある
- 4種類の疾病(HIV、梅毒、淋菌、クラミジア)についてしか調べらない
保健所での検査は、月に2回程度しか実施されないため、日程調整が難しいことも考えられるでしょう。
一方、医療機関での検査は、費用は高くなりますが以下のようなメリットが挙げられます。
- 自分の都合の良い日に受診できる
- 陽性判定だった場合にすぐに治療開始できる
- HIV以外の病気も発見でき対処できる
- オンライン診療できる病院もある
オンライン診療を利用すれば、移動や待ち時間なく自宅で気軽に医師に相談でき、検査の手続きもスムーズに進められます。
HIV感染に関して不安があれば、一度はオンライン診療を利用して医師に相談してみましょう。
HIV感染症(エイズ)が不安な方は自宅で検査ができるCUREA CLINICへ
キュレアクリニックの料金表
メニュー | 料金(税込) |
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男性2項目検査キット クラミジア・林病 |
9,900円 |
男性5項目検査キット クラミジア・林病・梅毒・ HIV・B型肝炎 |
15,000円 |
男性7項目検査キット クラミジア・林病・梅毒・ HIV・B型肝炎・喉頭淋病 喉頭クラミジア |
19,000円 |
男性10項目検査キット クラミジア・林病・梅毒・ HIV・B型肝炎・C型肝炎・ トリコモナス・喉頭淋病 喉頭クラミジア・カンジダ |
28,000円 |
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※別途、配送事務手数料440円(税込)が必要です。
※2024年5月時点での公式サイト情報を記載。
※本記事はすべて自由診療のクリニックで保険適用外です。
[box class=”box26″ title=”クリニックのおすすめポイント”]
・誰にも知られずオンライン検査ができる
・一度の検査で複数の性病が検査可能
・LINEで質問できるアフターフォローがある
[/box]
キュレアクリニックなら、オンライン診療でHIVの検査ができるので、誰にも知られることなくLINEで検査キットを購入できます。
複数の性病と合わせて検査できるキットもあるので、クラミジアやカンジダなどと合わせてHIV検査が可能です。
不安や疑問があれば、土日や祝日でもLINEで質問できるアフターフォローもあり、もしも陽性反応が出た場合でも安心できます。
HIV感染は、早期検査によってAIDS発症を防げる可能性が高くなります。
少しでも不安があるなら、LINEで手軽に検査キットを購入できるキュレアクリニックで、HIVの検査を受けてみてください。
キュレアクリニックの基本情報
治療内容 | 投薬治療 |
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対象の性病 | ・クラミジア ・マイコプラズマ ・ウレアプラズマ |
初診料・再診料 | 無料 |
検査料 | 9,900~28,000円 |
オンライン診療 | 初診から可能 |
診察方法 | LINEチャット診療 |
配送料 | 440円 |
発送 | 最短翌日発送 |
支払い方法 | ・クレジットカード ・銀行振込 |
受け取り方法 | ポスト投函 |
診療時間 | 9:30〜18:00 |
全国院数 | 1院 |
▶️クリックして表示
※2024年5月時点での公式サイト情報を記載。
※本記事はすべて自由診療のクリニックで保険適用外です。
HIV感染症(エイズ)についてよくある質問
HIVに感染したのではないかと心配しすぎて眠れないのですが…
HIVは他の性病と違い、あまり感染力は強くありません。
そのため、不安な性行為があったのならば感染している可能性は考えられますが、通常におこなわれた性行為であれば感染することは少ないのです。
とはいえ、不安な気持ちのまま過ごすと精神的にも疲れてしまい、体調を崩してしまうことになりかねません。
不安な気持ちを解消するためにも、まずは一度、医療機関を受診してみてください。
感染機会から1週間以内にHIVの初期症状が出ることはありますか?
HIVの初期症状は、一般的に2週間から6週間の間に症状が現れるといわれています。
しかし、症状が全くあらわれない人もいるので注意が必要です。
HIVは、1週間以内に初期症状があらわれる可能性は低いため、類似するような症状が現れたときには、違う病気やウイルス感染が考えられます。
HIV感染症を疑うきっかけはありますか?
HIVには、特有の症状がありません。
そのため、日頃からHIVと関連した情報を集めておくことが大切です。
- 感染が疑われる性行為
- 他の性病に感染したことがある
- 細胞性免疫不全に患ったことがある、または患っている
これらに当てはまる場合は、HIVの感染を疑うきっかけとなります。
性交渉でHIVに感染する確率はどのくらいですか?
女性から男性に感染する確率は、およそ0.2%といわれています。
一方、男性は精液などにHIVのウイルスが多く含まれているので、避妊具なしで性行為では感染確率が高くなるのです。
また、肛門などの粘膜は傷がすぐに付いてしまうため、肛門性交はHIVの感染が非常に高くなります。
コンドームありでもHIVに感染しますか?
コンドームを使用しての性行為では、HIVに感染するリスクは非常に低くなっています。
ただし、破れなどのないコンドームを、最初から最後まで使用した場合に限るため注意が必要です。
たとえば、「初めはコンドームなしで挿入したけど、最後はコンドームを使用して射精をおこなった」という状況では、完全に感染を防ぐことは不可能だと言えます。
HIV感染症(エイズ)は早期発見と適切な治療が重要
HIVに感染したのち、治療をしないまま放置しているとAIDSを発症し、深刻な病気になってしまう恐れがあります。
感染が疑われる場合は、迅速な検査や治療が重要です。
検査を受けることで、感染状況が目に見え、HIV感染に対する不安な気持ちも少なくなることでしょう。
HIV検査はオンラインで検査することも可能です。
ぜひ早めの検査・早めの治療を心がけておいてください。