「要経過観察」のフォローアップ・継続治療

データより解釈に意味がある

当院では脳ドックや健康診断の検査結果の解説・フォローアップと継続治療を行っております。
どんな検査も、検査結果そのものよりも、その解釈が大切です。「定期的な検査をお勧めします」「要経過観察」といった結果があった場合はお気軽にご相談下さい。最新の脳神経外科治療の内容も含め、説明させて頂いた上で、今後の方針をご一緒に検討させて頂きます。豊富な脳手術に携わった経験から、最善策を提案致します。

一般に「手術が必要」とされる場合でも、①手術を受けるか受けないか、②いつ手術を受けるか、③どこで手術を受けるか、の3つの決断が必要です。よく言う「手術適応」という言葉は、「医学的にやった方がよい」という意味であり、「やれ」という意味ではありません。あくまで人生の主役は患者様ご自身です。どの決断が幸せに繋がるかを、一緒に考えましょう。

フォローアップのメリット

「要経過観察」という結果はなんだか不安なものです。特に脳は生命・人格・性格・生活に多大な影響を与えますし、微細な病変が深刻な機能障害につながる可能性もあります。脳ドックで「要経過観察」という指摘を受けた場合、経験を積んだ専門医にじっくり相談するフォローアップを受けることで、疾患に対する理解が深まります。また、適切な受診頻度や注意が必要な生活習慣などのアドバイスも受けられます。なにより、どういう症状があったら速やかな受診が必要なのかを知ることで、余計な不安を解消できます。
また、通常の健康診断でも動脈硬化や生活習慣病などに関して「要経過観察」とされた場合、脳神経内科・脳神経外科のフォローアップを受けることで脳血管障害発症につながるリスク低減につながります。動脈硬化や生活習慣病は脳出血や脳梗塞などを突然起こしてしまうリスクが高いからこそ治療や予防が重要とされています。こうしたことから、脳血管障害を専門的に診察している医師のフォローアップはとても有益です。
当院の院長は、脳外科医として数多くの手術を経験して脳血管障害についての研鑽を積み重ねてきた日本脳神経外科学会専門医です。フォローアップでは「深刻な発作を起こす前に発見」することを重視し、患者さまからじっくりお話をうかがってアドバイスしていますので、お気軽にご相談ください。

脳梗塞などの再発予防

脳梗塞は再発率が高い病気です。発症後の再発は、1年で10%、5年で35%、10年で50%にもなるとされています。生活習慣病や喫煙習慣、肥満、運動不足、多量の飲酒は再発リスクを高めます。食事内容を改善して運動を習慣付け、禁煙・節酒・減塩に務め、規則正しい生活をすることが重要です。ただし継続できなければ意味がありませんから、できるだけ無理のない範囲で進めることも大切です。
また、適切な薬の服薬も継続します。抗血栓療法を行いますが、心臓に原因がある場合には抗凝固薬を、血管由来の場合は抗血小板薬を処方します。
脳梗塞だけでなく、脳出血やくも膜下出血を含めた脳血管障害に関しても、上記の生活習慣改善は再発リスクを下げるために必要です。そして、脳血管障害の再発予防には、定期的に専門医を受診して、医師の指示を守って服薬を続けることが不可欠です。当院では、脳神経外科専門医が診療を行っていますので、再発予防に関してもお気軽にご相談いただけます。

他院からのご紹介を歓迎致します

抗血小板薬、抗凝固薬といった薬物療法について、最新の知見を踏まえながら継続と経過観察をさせて頂きます。リハビリテーションを終え退院された後も、漫然と同じ薬を続けることが最善とは限りません。薬自体が日々進化していますし、お身体も少しずつ変化していきます。今の薬で良いのだろうか、今後の検査はどれくらい必要なのだろうか、というご不安があれば、お気軽にご相談下さい。脳神経外科医がお答え致します。元々の病状についての診療情報提供書(紹介状)をご持参頂けると、より正確です。
※症状が不安定な場合は専門医療機関へご紹介致します。

一番上に戻る
WEB予約 WEB問診